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No Triathlon No Life...|白戸太朗の裏ワザ的トライアスロンライフ

Vol.03「南ア式海外遠征トラブル脱出法!?」

前号で国際派を気どった私は入稿を済ませ意気揚揚と南アフリカに乗り込んだ。レースレポートは本誌P★を参照いただくとして、ここでは情けない旅のトラブルを披露しよう。 搭乗直前、恒例のeメールチェックを行おうとしたら、うまくつながらない。「今朝まで大丈夫だったのに…?」と何度かトライするがNG。実は出発前、主催者にメールして宿泊の手配と、空港までのピックアップをお願いしておいたが返答がなかった。「この時点で返答がないと、ケープタウンからどうしようかなぁ〜」なんてのんきに考える。思えばこれが今回のつまずき始めだったのかもしれない。 シンガポールでの長いトランジットの間にメールは復旧し、なんとそこに主催者からの返答が、「迎えにいってやるけど、君のフライトナンバーが見つからない」。すぐにフライトナンバーを再送し、安心して次ぎのフライトに。さすがに疲れ気味でケープタウンに到着するものの、このあとのプランが見えているときは気が楽だ。と、バイクが出てこない。いくら待っても出てこない。「久しぶりにロストバゲージか」と気を取り直し、長蛇のカウンターで手続き。書類を作成し、「ホテルが分かったら電話して来い」という言葉を聞いてからやっとゲートから開放される。必死に関係者らしい人を探すが見当たらない。メールに電話番号があったことを思い出し電話すると、「あなた、どこにいるの? ポートエリザベス空港に来なきゃダメよ」と冷静なお言葉。なに、ポートエリザベスはここからそんなに遠かったのか。地図を見ると少々遠いとは思っていたのだが……国内線で2時間もかかるじゃないか。やっとシンガポールでのメールの意味が分かった。仕方ないので、国内線ゲートに移動し、時間を調べ、チケット購入。おまけに帰りのフライトを調べると、レース当日にケープタウンに戻ってこないと、翌日の帰国便に乗れないことが判明。少々動揺しながらも現地に向かう。

現地に到着後、空港カウンターに電話してもずっと留守電。手配してくれたホテルは町から3kmほどありアクセスが悪い。こんなときバイクがあったら…?と悔やんでもどうにもならない。まさに泣きっ面に蜂。ロストバゲージ自体は何度も経験しているが、今回は宿泊先を登録できていないだけに不安が募る。とにかくあちこちに電話しまくり、なんとか2日後に無事バイクと再会。レースモードに切り替えることができた。 荷物は分けて、余裕の日程──まぁ、最後は何とかなる!

さて、ここで私の失敗から傾向と対策を。まずなんといっても事前の調査不足。大会地をいい加減にしか調べていないため、目的地にたどり着くのに苦労している。大きい荷物を抱えて、右往左往するのは大変。おまけに経済的にもよろしくない。挙句の果てに今回は帰国スケジュールさえ大きく変わり苦労が増えた。もちろん、手配関係が遅いのも事態を悪化させている。もっと早めに主催者とコンタクトがとれていれば、ミスにも気付いただろうに。何事も早いに越したことはありません。 つぎのロストバゲージ自体は仕方がない。空路移動には付きもので、これは日程に余裕をもって移動するしかない。私自身も4度目だし、過去に他人のバイクでワールドカップを走ったかわいそうな選手も知っている。私の場合は、バイクしか届かなかったので他人のウエアで走ったことがある。一応、スポンサーがあるのに……なんて言っていても話にならず、新鮮な気持でレースに出場となった!? とにかくトラブルを想定して、直前の現地入りは避けること。そして荷物を分けておくこともお勧めする。さすがにバイクを2台持って行くわけにはいかないが、シューズやウエアはバイクケースと、バックに1セットずつ入れておく。

また、バイクが数日こなくてもスイムとランくらいは練習できる道具をバッグのほうに入れておきたいもの。早く着いても何もできないというのでは、身体的にも精神的にもよろしくない。そして、最低限生活に必要なものは手荷物に入れること。買えば何とかなるとはいえ、買いそろえるのは結構面倒なものだ。 あとは、自分の行き先を正確に把握していること。今回もホテルがしっかりと把握できていれば、もっと落ち着いて待っていられたはず。やはり起こりうるトラブルには、「備え」が必要なようで……。と、言いながらも、きっとこの「いい加減さ」は直らないだろう。実際、今回も何とかなってしまった。ひとりだからなせる技かもしれないが、「まぁ、世の中、最後はなんとかなる」というのが今回の結論でした!?