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No Triathlon No Life...|白戸太朗の裏ワザ的トライアスロンライフ

Vol.06「夏の「朝練」で濃厚な一日を。」

トライアスリートは忙しい。スイム、バイク、ランと3種目も練習しなければならないし、仕事もあれば家庭もある。私のまわりを見る限り、トライアスロンをやるような行動的で好奇心旺盛な人は、プライベートでも多趣味なようで、「さぞ、忙しかろう……」という人が少なくない。一般社会人から見ると、間違いなく私もその部類!? 10年前、練習が中心だった生活が遠く懐かしい感覚がするほど、近ごろは練習時間を見つけるのが難しくなってきた。もちろん生活が変わった当初はかなりのストレス。したくてもできない、できないから結果に影響する。でも、ほかからは「白戸太朗」として見られることへのフラストレーション。練習できれば走れるのに……といつもどこかで思っていた。しかし、近年はすっかりとふっきれて、「できるスタンスでやればいい」と居直れるように。できないことはできないし、それは自分が選んだ道。「今、置かれている状況でやれることをやる」それだけのこと。考えれば当たり前なのだけど、もがいているあいだは見えないもの。 そんなわけで、最近は、タイトなスケジュールをぬって練習するのが結構楽しかったりする。十分とはいえないけど、「こうやったら時間が取れた」という小さな発見が楽しい。もっともこのあたりは全国のエイジグルーパーのほうが先輩ですな。

というわけで、忙しくなればなるほど重要なのが「朝練」ということになる。そう、朝飯前の練習だ。夜は時間が読めないし、ちょっとビールでもなんてことになれば、もう練習なんてどこかへ飛んでしまう。そもそも、寝る前に心拍を上げるのが嫌いで、暗くなったら練習したくなくなる性分。だから、早起きするししかない。朝は確実に時間が取れるし、都会在住組にとっては朝の安全な道路事情も有難いので、今日も朝日とともにベッドを抜け出すことになるというわけ。 確かに早朝起きるのは辛い。でも、不思議なもので、10日も続けていると、なんとなくそんなサイクルに慣れてくるものだ。昔は私自身それほど朝練好きではなかったが、オーストラリアのコル・スチュアート(マイルズの父親で有名なコーチ)のもとでトレーニングしていたときに叩き込まれてクセになった。なにしろ5時から始まる練習があって、4時半には家を出なければならない。一緒に住んでいた中込英夫と、ナイトクラブ帰りの酔っぱらった若者たちを横目にバイクに乗っていたのが懐かしい。 寝覚めの5分。一連の儀式で目が覚めてくる

白戸家の朝。5時に目覚ましが鳴り、悪魔の誘惑を振り払いすぐにベッドを飛び出す。まずここが重要。ダラダラしてしまうと、ふたたび寝てしまうという不幸にあってしまう。せっかく頑張って早起きしているのだから、ここの5分は大切にしたい。すぐにトイレに行き、体重をチェックし、水をしっかりと飲む。この一連の儀式で目が段々とさめてくる。寝ている間の発汗で身体は脱水症状気味。ましてや昨夜ビールを飲んでいると……まずはしっかりと水分補給だ。天候をチェックしたらすぐに着替えて軽くストレッチと動きのチェック。起きたばかりの身体は動きが悪い。必ず大きな筋肉や関節は動かしてからスタートするのが鉄則。もちろん走り出しは軽く、少しずつ身体を温めていく。これはバイクでも、ランでも共通。ペースを上げるのは最低30分以上たってからだ。そして、最後のクールダウンも忘れずに。これを忘れると、1日中不調に見まわれたりする。さらに、補強運動を加えればイッチョあがり! これで夕方以降に練習できなくても、ひととおりのことはすませてあるので精神的にも気楽である。

こんなに早起きしたら、眠くならないかって? もちろんなります。やはり人間無理な生活では続きません。コツはこまめに寝ること。移動や、ちょっとした空時間で居眠りはお手の物。こまめな睡眠が明日の活力となるのだ。サラリーマンの方、就業中はいけませんぞ! と、まあ朝練のポイントを書いてきたが、練習以前に朝早く活動するということ自体、気持がいい。朝の光はエネルギーを感じるし、河原で朝日に向かって走っていると叫びたくなるのは私だけではないはず!? また、朝の街並みは不思議な感覚、魔法にかかってすべてが止まっていような錯覚に陥る。ましてやこの季節、暑くなる前に練習を終えるのは大切。そもそも、人が起きる時間に、自分はすでに練習を終えているなんてちょっと得した気分だし、朝食のうまいことったら言うことなしだ。 朝練で、濃〜い1日をどうぞ!!