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No Triathlon No Life...|白戸太朗の裏ワザ的トライアスロンライフ

Vol.12「トライアスリートであることの幸せ。」

12月の良く晴れたある日、甲府の郊外をロードレーサーで散歩する。シーズンオフなのでなごやかに、楽しい会話が弾む。しかし、その安定した走りと、たまに上がるスピードは皆のレベルの高さを感じさせ、オフの私を苦しめる。無理もない、今日はメンツが良過ぎる。この世界では知らぬ人などいない元プロサイクリスト今中大介氏、ワールドカップ(51・5km)で活躍中の山本良介と福井英郎、そして私だ。今中氏はシーズン中、中継の仕事でよくご一緒させていただくし、福井や山本もレース会場では会うのだが、一緒に走るということはまずない。しかし、今日は「シーズンオフの1日を自転車で遊ぼう!」ということでサイクリングにいそしむ。遊びでスポーツをまじめに楽しめるのは関係者ならでは。富士山が眼前に広がり、空は真っ青。楽しい仲間に気持ちよい汗。こんな日は叫びたくなるほど気持ちいいし、トライアスロンをやっていたことを幸せに思う。

年末、場所は変わって千葉。今日は昔の仲間とサイクリング。今ではすっかり名コーチになった山根英紀(稲毛ITCヘッドコーチ)、サラリーマンになって、ふたまわりほど大きくなった森田翼。ふたりとも最近は練習などしていないので、自転車がかわいそうに思える体型になっているが、10年ほど前はほかの学生たちと一緒に千葉で走り込んだものだ。 今では、私も山根も夏は大忙しでゆっくり話すことも少ないが、冬になり時間ができたところでポタリングに出かけようということに。ほかの選手も数名加え、おしゃべりライドだったのだが、予想以上に疲れたのは練習不足。いや練習していない賜物!? その後はサウナで汗を流し、ランチでちょっとビールを…?至福の時。これでもまだお昼なのは普段の「早起き習慣」のおかげか。アスリートは皆、時間の使い方がうまい。トライアスロンをやっていたことを本当に幸せに思う。 50過ぎでもTシャツが似合う人
水着がかっこよく着こなせる人

お正月、多くの年賀状をもらい、1枚1枚味わいながら読む。頻繁に会う知人はメールで挨拶することが多いので、年賀状はほとんど会わない知人から。近況を読んだり、写真を見たり。それにしても同級生はおじさんが多い。さすがに世の中の38歳はこんなものかと思うくらい「オヤジ」している。それに比べて、私が普段お付き合いしているトライアスロン関係者はどうだ。50過ぎでもTシャツが似合う人、水着がかっこよく着こなせる人たちばかり。会話も宴会のノリも我々となんのギャップがない。こんな人が普通だと思っていたら大間違い。世の中はかなり老けている…?。やはりトライアスロンをやっていることを幸せに思う。 昨夜は近所の気が合うアスリートが集まって新年会。50代の会社社長や40代の優秀な代理店営業、そして私。傍からみていると不思議な宴だったかもしれないが、価値観を共有できる仲間で語り合うのは楽しい。考えればこの競技をやっているお陰で、いろんな人と交流させていただいている。経営者、芸能、マスメディア関係、教育関係、医療関係、夜の商売の方───書き出したらキリがないが、ほとんどがこのスポーツがあってこそ。それぞれ仕事上の立場はともかく、トライアスリートという点ではフラットにお付き合いできるのが素晴らしい。社会人としての立場以外にこんなコミィニティーをもっているなんて素敵ではないか。あれっ、私の場合は仕事がそこにあるのか…?? ともあれトライアスロンをやっていることを幸せに思う。

さて、年末年始に私がこのスポーツをやっていて幸せを実感したことを列挙させていただいたわけだが、皆さんが最近感じたことは何だっただろう? もちろん、できなかったことが練習の結果、できるようになるのも素晴らしい。地道な努力が実ったことが実感できるのはスポーツの大いなる喜び。でも、成績だけがこのスポーツの喜びではない。タイムはトライアスロンでほんの小さな目安。この世界に触れたからこそ得られているものは何なのか? 何を得るために早起きしているのか? お金に時間にと、失ったものは誰にでも分かるし、それを追っても仕方ない。トライスリートらしくポジティブに前を向いて考えたい。そう、こんな発想もこのスポーツをやっているからこそ。幸せでしょ? 今年、走る心のエネルギーを、シーズン始めに考えて見るのも悪くないと思うのだが。
最後に私の尊敬するスコット・ティンリーの名言を……
「真の喜びは旅の終着点にあるのではなく、その途中にある」 楽しいトライアスロンライフを!!